手持ちの画集とか−草河遊也・明石沢貴士。

　ども、江戸です。今日は手持ちの画集について語ってみましょうか。

●鋼の後継者（草河遊也）

　　　　　
　『魔術士オーフェンはぐれ旅』のイラスト集ですね。主に原作小説の挿絵が収録されていますが、初期からの絵柄の変化具合がなにげに凄いな……。ともかく、これは結構好きな作品でしたよ（アニメ版からは目をそらしながら）。それはもう同人誌を作った事がある程度には。つか、マジク萌え！（を）

　そんなシリーズの中でも番外編シリーズの『無謀編』は良質なギャグ小説で、毎回楽しみにしていましたね。本編の方がどんどん小難しい内容になっていっただけに、こちらの問答無用な力業を感じる笑いは実に楽しかった。特に「鯖を吹く男」のインパクトは今でも忘れられんわ（笑）。また、キースの正体不明感も最高だった。それだけに『無謀編』の方がアニメ化しなかったのは非常に残念ですよ……。


　そしてもう一冊。


●ＦＡＩＲＹＺＡ（明石沢貴士）

　　　　　
　こちらも『魔術士オーフェンはぐれ旅』と同じ富士見ファンタジア文庫から刊行されていた『それゆけ！　宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』の挿絵を担当していた人の画集。しかし、アニメ版のキャラクターデザインが似てもにつかない感じだった所為もあってか、この人はいまいちアニメ化の恩恵を受けられなかったような気がする。未だにちょっとマイナーと言うか……。

　で、この本は『ヤマモト・ヨーコ』以前のお仕事を中心に収録されていますが、多用されているエアブラシを見ていると気が遠くなるな……。今でこそデジタルで手軽にやれるブラシ効果だけど、アナログの時代はマスキングシートで切り絵よろしく絵を覆ったり、コンプレッサーから噴霧される絵の具の微妙な量を調整したり……と、かなり手間のかかる作業が必要でした。しかも、失敗したら修正が不可能な場合も多かったし……（まあ、後年はコピックマーカーとガス缶を組み合わせて簡単にブラシが使えるツールが出てきたので、多少手軽にはなったけど）。その大変さを知っていると、この時代のプロイラストレーターの凄さというものが実感できますなぁ。

　ところで、この人のモノクロの絵柄ってあろひろしに似ているけれど、何か関係があるのじゃろうか……？



　じゃ、今日はここまで。