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Channel: 江戸前ネギ巻き寿司
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ジャンヌ・ダルクの思い出。

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 ども、江戸です。今日は昔の映画作品について語ってみましょうか。


●ジャンヌ・ダルク

     
 最近は魔法少女とかもやっているジャンヌさんですが、迂闊に歴史に名を残すと、後世でどんな扱いをされるか分かったもんじゃないですねぇ……。で、この映画も歴史上の偉人である聖女ジャンヌ・ダルクを描いた数ある作品の内の1つですが、大筋の展開は諸説ある彼女の伝説のどれかに沿っているのではないかと思われます。ただし、その内容は史実云々よりも、暴力描写とジャンヌの精神的内面に重点が置かれている印象。

 まず、暴力描写に関してですが、冒頭からジャンの姉(史実では妹説もある)がイングランド兵に殺害されたあげく、その遺体を陵辱されてしまうという衝撃シーンがあります。さすがはR指定が入っているだけはありますなぁ。ここで駄目だと思う人は視聴をやめた方がいいかも。実際、その後の合戦シーンでも首や腕が飛んだりとか、かなり凄惨な内容となっています。正直、「格好いい西洋鎧が見たい」程度のつもりで観ていた私は、軽く引いたわ(笑)。ただ、戦争を華々しい英雄物語として描かなかった点に関しては正しいと思いますがね。

 また、ジャンヌに関しても天啓を受けた聖女としてだけではなく、無自覚に姉の復讐や自身の愉しみの為に戦っていたかもしれない事が示唆されており、彼女の醜い部分も描かれていると思います。実際の所、彼女が受けた天啓も精神的疾患による思いこみや幻聴だったのではないかという視点で作られている感じではありますねぇ。少なくとも単純な信仰心の賜物としては描写していません。それを踏まえた上で観るとよく出来ているかと。

 ただ、残虐シーンや暗くて重い心的描写が満載の内容が3時間近くも続くので、娯楽作として観るには少々向かない作品ではあると思いますけどね。ちょっと心構えが必要かもしれません。



 じゃ、今日はここまで。

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