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Channel: 江戸前ネギ巻き寿司
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遊星からの物体Xの思い出。

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 ども、江戸です。今日は昔の映画について語ってみましょうか。


●遊星からの物体X(John Carpenter's The Thing)

     
 今から30年くらい前に作られたSFホラー映画の傑作ですね。

 で、このDVDは1999年に発売された物で、私は2000円くらいで買った記憶がありますが、価格の割には映像特典やオーディオコメンタリーなど、の特典要素は多目です。ただし、日本語の吹き替えはありませんし、オーディオコメンタリーも英語で喋っているのに字幕はありません(その内容をまとめた冊子は封入されているけれど)。また、メニュー画面も英語で表示されているのでよく分からない部分も多いですねぇ……。

 事実上、アメリカで発売された物に本編の字幕だけ付けて、あとはブックレットでフォローって感じ? なので、プレイステーション2で再生しようとすると、日本の規格と微妙に違うらしく、パスワードを設定しないと観られない仕様でした(小さな子供が観ないようにする配慮だろうか……)。そして、そのパスワードを忘れて、それから何年も観られなくなる……と(笑。まあ、今使っているBlu-rayドライブでなら普通に再生できるが)。とにかく日本のお客さんに対してはかなり不親切な内容になっておりますが、この傑作の割には不遇な扱いは、あまりにもグロテスクな内容の所為もあるのだろうか……。ある意味マニア向けの作品でもありますからなぁ……。でも、現在はもうちょっとマシな別ヴァージョンが発売されている筈……。

 そんな訳でDVDの仕様に関してはアレな所も多いのですが、それでも本編の内容の方は文句なく傑作……というか、衝撃作ですね。物語は南極観測基地で保護した犬が、実は宇宙から飛来した生命体に乗り移られており、異形の姿へと変形。これを火炎放射器で撃退したものの、事件はそれだけでは終わりません。その生物はウィルスが感染するが如く、細胞単位で他の生物の身体に入り込んで同化し、しかも宇宙船を作ることが出来るほどの高いを知能を有しているという厄介な存在でした。結果、基地の人々は誰が乗っ取られているのか分からないまま、お互いに疑心暗鬼になっていく……という恐怖を描いています。

 とにかくこの怪物は映画史上でもトップクラスに危険な存在ですよねぇ。もう触ったら即アウトくらいの感染力がありますし、それにも関わらず、普段は元々の生物と見分けがつかないという……。それでいて、放置していたら次々と増殖して地球の生態系が丸ごと乗っ取られるかもしれないというのだから、本当に恐ろしい存在です。しかも、その変形後の姿がショッキングなことといったら……。元の生物の姿を微妙に残しつつも、皮がむけたり、触手や甲殻類の足のような物が生えたりと、まさにカオス。この辺は後のゲームのモンスターとかにも影響を与えているような気がしますなぁ……。

 なんにしても、子供が見たらトラウマ物の怪物で、私自身もこの映画のシチュエーションに似た内容の夢を未だに見てたまにうなされる(笑)。そんな劇物のような内容の映画が、昔は地上波の夜9時から普通に放送していた時代もあったのですよねぇ……。現在だと深夜でも難しいかもしれませんが、それだけに昔は映画好きにとってはいい時代だったと感じる。

 なお、本作には続編……というか、前日談を描いた作品が存在しますが、これもテレビでの地上波で放送される事は無いのだろうなぁ……。なので、未だに観た事はないのですが、いずれは中古のDVDでも購入して観てみたいものです。



 じゃ、今日はここまで。

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