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Channel: 江戸前ネギ巻き寿司
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新海誠作品の思い出。

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 ども、江戸です。今日は新海誠作品について語ってみましょうか。


●ほしのこえ

     
 新海誠の名前を世に知らしめた作品。音楽以外はほぼ1人で作り上げ(収録されている別音源では声優もしている)、しかもそのクオリティもかなり高いという、当時としては他に類を見ない偉業をやり遂げてしまったのですから当然といえるかもしれません。そしてそんな作品がテレビで何回も放送されたりしたのですから、新しい時代が来たと思ったものです(当時はBSやアニメ専門チャンネルとかは一般的じゃなかったし、ちょっとマニア向けのアニメが放送される機会はあまり無かったですからねぇ)。

 ただし、1人で制作したが故に粗もありますけどね。特に人物の作画はまだ未熟だし、宇宙空間でロボットに乗って戦闘しているのに、パイロットスーツを着ていない(学校の制服のまま)などツッコミどころもあるのですが、作者が本当に描きたいのはヒロインの心情だと思うので、そこに共感できるのであれば割とどうでもいい粗ではありますね。ハマると妙に心を揺さぶられる物があります。

 特に私としては、終盤の艦隊が沈んでいくシーンとかが泣けて仕方が無いのですよね。小説版で乗員のほとんどが少女だった(タルシアン追跡の航海が長期化した場合、子供を生ませて次の世代に航海を引き継がせる為とかなんとか)という事を知ってからは余計に。死んでいった彼女達にも語られていない物語が沢山あったののだろうなぁ……。

 なお、映像特典として前作の『彼女と彼女の猫』も収録されています。


●雲のむこう、約束の場所

     
 新海誠の初長編作品。この前のNHK BSプレミアムで新海作品が放送された際、『星を追う子ども』と一緒にスルーされていた辺り、あまり世間での評価が高くないのかもしれないけれど、主題歌 の「きみのこえ」 が大好きなので、それ補正で割と好き。

 内容の方は北海道が架空の国に占領されて日本が分断されているところに『イリヤの空、UFOの夏』の影響を感じる。実際、話の大筋はボーイミーツガール物にしてセカイ系って感じだし。ただ、話は淡々と進む印象なので、あまり派手なものは期待しない方がいいし、評価が芳しくない要因でもあるのだろうなぁ。


●秒速5センチメートル

     
 前作までのSF要素を捨てて実写でも出来るような内容になっていますが、相変わらず映像美術は素晴らしいので、その辺は実写で再現する事は難しかったでしょうな。いずれにしても、ヒットはしているので、幅広い層に受け入れられる為にはSF要素を捨てて結果的には正解だったのかもしれませんねぇ。

 しかし、内容としては「初恋をこじらせて、いつまでもそれにしがみついているとロクなことがないぞ」という教訓しか残らないという、何処までも現実の厳しさを描いたその内容を、「好きか?」と問われるとそうでもない。やっぱり何らかの救いは欲しいよね。ただ、コミカライズ版だと2話「コスモナウト」のヒロインとの再会フラグが立って、少しは希望が持てる終わり方になっていたと思う。


 なお、『星を追う子ども』と『言の葉の庭』はテレビ放送を観て満足したので、特にDVDは購入していない。つか、個人的には『ほしのこえ』が1番好きなので、現在の路線はそんなに好みではないというか……。『ほしのこえ』を長編映画としてリメイクしてくれないかなぁ……。



 じゃ、今日はここまで。

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