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Channel: 江戸前ネギ巻き寿司
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宇宙戦艦ヤマトの思い出・後編。

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 ども、まだ桜の花を見ていない江戸です。今日は天気が良くて気温も高かったのですが、先日までの悪天候が祟ったのかまだ桜は咲いていないようです。こんなに遅い開花というのも人生初かもしれんな……。まあ、さすがに来週中にはどうにかなると思いますがねぇ……。


 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、昨日に引き続いて『宇宙戦艦ヤマト』の劇場版作品について語ってみましょうかね。なお、『宇宙戦艦ヤマト2199』のネタバレになりかねない要素は大量に含まれているので、それが嫌な人はお帰りくださいませ。


●宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち

     
 テレビシリーズの『宇宙戦艦ヤマト2』の続編ですが、これは劇場版ではなくテレビスペシャルとして作られた物であり、後の劇場版『ヤマトよ永久に』のプロローグ的な話となっています。

 物語はガミラス星の崩壊によって重力バランスが崩れ、宇宙を漂流し始めたイスカンダル星をヤマトが救う為に再び旅立つ……という感じの話。まあ、実際にはヤマトよりもデスラーが主役だと言えなくもない内容ですがね。少なくとも一連の劇場版シリーズの中で最もデスラーが活躍していたと思う。しかし、デスラーは何回ガミラスを壊滅状態に追い込んでいるのやら……。たまに何故総統の座から引きずり下ろされないのかと疑問に思う(笑)。いや、魅力的な人ではあるし、その壊滅状態から何度も復活している辺りはやっぱり有能なのかもしれないけれど……。

 それと、前半の方ではヤマトの新クルーが登場していますが、その練度たるや悲惨なものです。こうしてみると、人材不足で急遽抜擢された新人時代の古代達はなんだかんだでエリートだったのだなぁ……と思わせる。そして、『宇宙戦艦ヤマト2199』で勝手な行動をして加藤に殴られていた古代が、今度は同じような事をした新人を殴っているのだからなんだか笑える。彼も一応成長しているという事ですかね(笑)。

 なお、ここで登場した新人達は後半の展開や続編では全く活躍していない者もいて、登場した意味があったのか?……とも思う。また、映像特典として未公開カットも収録されていますが、これを見る限りかなりのエピソードが削られているようです(放送時間や納期の関係?)。その影響で本編の展開が唐突に感じられる部分もあるでしょうし、出番が減った人間もいたと思われます。それでも一つの作品としてはなかなか面白かったと思う。 



●ヤマトよ永久に

     
 『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』の直接的な繋がりを持つ作品で、2本で一つの作品だと言っても過言では無いでしょう。前作にも登場した敵勢力がついに地球にまでその侵略の手を伸ばしてきたという展開。

 ただ、個人的には前作と比べると微妙な感じではあるのですけどねぇ……。古代が姪っ子とちょっとおかしな雰囲気になっているのはまあいいとして(笑)、その子(とその父親)をあっさり殺しちゃうのがなぁ……。それに敵も「我々は未来の地球人だ」と偽ってヤマトを騙そうとしていた辺りに小物感が拭えなかったし……。

 それ以上に厳しいのが、敵戦艦とかの配色が黒系ばかりで暗い宇宙空間では何をやっているのかよく分からないシーンが多いのですよねぇ……(これは『完結編』にも言える)。特に今回は暗黒星雲が舞台でいつも以上に画面が暗かったし……。この作品を観た後だと、ガミラスの戦艦がアニメとしてはいかに優れた配色をしていたのか実感出来ますなぁ……。やっぱりこういうのは目立ってなんぼだと思う……。

 ちなみに。『宇宙戦艦ヤマト2199』の1話とかにも登場した山南さんも新艦長として登場しています。


 そして、『ヤマトよ永久に』と『完結編』の間にテレビシリーズの『宇宙戦艦ヤマトIII』があるのだけど、こちらでは放送していなかった為にまともに観た事は無いのですよねぇ……。ただ、総集編のテレビスペシャルは一度だけ観た事があって、あれは今でもまた観たい思っている……。ハイパーデスラー砲の発射シーンはマジ格好いい。あと、ガミラス艦隊によるデスラー砲一斉発射で圧倒的な力を見せつけたと思ったら、その後のブラックホール砲によって壊滅するインパクトも凄いが。



●宇宙戦艦ヤマト 完結編

     
 そんな訳でシリーズ完結編。パッケージイラストを見ればネタバレは避けようがないのでハッキリと言いますが、沖田艦長が普通に生きています。テレビのアニメ特番では感動の名シーンとして彼の死亡シーンが何回も流されているので、それしか知らない人は未だに彼が故人だと思っているかもしれませんが、あれって脳死に至ってなかったんだってさ(えー)。まあ、個人的には佐渡先生の「全国の皆さんに坊主になってお詫びせにゃならんな」という誰かの心情を代弁するかのような発言で許したが(笑)。

 あと、パッケージイラストにも描かれているヤマト最期のシーンは、『宇宙戦艦ヤマト2199』でもオマージュされていますよね。しかし、お前、直前に真っ二つに折れたんじゃないかと……。あれってヤマトの魂が見せた幻影みたいなものだったのかしら……。

 で、本作では地球の生命誕生の秘密に踏み込んでいますが、その生命を誕生させた存在によって今度は地球が滅びそうになるという話。ただ、それ自体は自然災害みたいなものだったのですが、意図的にそれが起こる時期を早めた勢力がいた訳で、そんな敵とヤマトの激しい戦いが繰り広げられる事になります。

 しかし、「敵の正体は(過去の)地球人だったんだ」というオチでは、前作の『ヤマトよ永久に』での「未来人だった(嘘)」の二番煎じみたいでなんだかなぁ……という感じ。あと、前述しているけど敵が黒っぽいので戦闘が凄く分かりにくいです……(でも、背景の一部は綺麗だった)。やはりシリーズとしてのピークは過ぎていたと思うので、終わるべくして終わったんだなぁ……と感じる。

 なお、映像特典には劇場初公開時にはあって、その後にカットされた古代と雪の初夜が収録されています。まあ、『2199』の絵柄ならともかく、この頃の絵では大した嬉しくもありませんが(笑。そもそもそんなにエロく見えるようには描かれていないというか)。


 ……と、旧シリーズ劇場版はこんな感じ。『復活篇』も機会があればやりたいけど、まだ観ていないからまたいずれ……。



 じゃ、今日はここまで。

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