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Channel: 江戸前ネギ巻き寿司
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ファンロード関連作品の思い出。

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 ども、『宇宙戦艦ヤマト2199』の10話目を観ていた江戸です。おお、ここで宇宙サルガッソ来たか。まあ、『さらば宇宙戦艦ヤマト』や『ヤマト2』のとはちょっと違うのだろうけれど、ここへ完全に引き込まれた状態から脱出する展開は新しい。そして、沖田艦長の危機察知能力が凄すぎだな……。確かにガミラス艦が次元の裂け目にあれだけ攻撃を撃ち込んでいたのだから異常事態が発生する可能性は充分にあったとはいえ、果たしてあそこまでの事態を予想できていたのだろうか。でも、もしも逃げずにあのまま戦う事を選択していたら終わっていたのも事実……。一方、ゲールの逃げ足の早さも見事だった(笑)。
 それにしても、メルダさんは普通にヤマト艦内の環境になじんでいたけれど、今作のガミラス人は地球の環境でも生存可能な感じ? その上、精神的にも分かり合えそうな人達もいるので、ガミラスの一部の勢力とは講和も可能なのかもしれませんなぁ……。そうじゃないと、さすがに旧作のようなガミラスの末路ではあんまりですしねぇ……。


 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、昔の作品について語ってみましょうか。
 今回は『ファンロード』という現在は休刊してしまった(現在も電子版は存在する?)雑誌の関連作品について。『ファンロード』と言えば読者投稿によって成立していた雑誌ですが、その大半が素人によって形作られているという意味では、現在のネット掲示板のような性質を持った雑誌だったと言えるのかもしれません。
 で、そこからデビューした(もしくは有名になった)作家は多数いる訳ですが、それでも当時は『ファンロード』関連で活躍しただけではプロ作家とは見なされないという風潮もあったように思います(大元が素人投稿の寄せ集めの雑誌ですしね)。事実、既に『ファンロード』で執筆して単行本も出している作家が、他の雑誌で執筆した際に「プロデビュー」とされた事は実際にあったように記憶しています。そんな訳で、今回紹介するのは単行本発行当時の時点ではプロともアマとも言い切れない中途半端な立ち位置の作家の本が多いです(勿論現在ではちゃんとプロとして活躍している作家もいますが)。
 それではいってみましょー。


●百物語BY.YOKO(毛羽毛現)

     
 自分の周囲で起こる怪奇現象の理由を知る為、百の妖怪に出会う旅に出る(というか強制的に出された)という内容の妖怪物ですね。

 なにやら同人誌で描かれていた物がまとめられた物だそうで。最近ではそのような経緯で商業化される作品も増えていますが、これはその先駆者的な物だと言えるかもしれませんね。ただ、元が同人誌ですし、その上描き始めたのが作者の高校生の頃だったらしいので、序盤のクオリティは決して褒められた物ではありません。それでも、このような形で世に出るというのは夢のある話ですなぁ(まあ、作者がプロデビューしたからこそ、過去の作品を纏める機会が得られたのだろうけれど)。

 そういえば、昔『キャンディータイム』でこの作者が連載していたのを見た事あるな……(成年向け漫画誌なのにエロ無し)。最終的に連載がどうなったのかはよく覚えていないけれど、当時はエロ描写の自主規制が強まっていた頃で、『キャンディータイム』は特にヒステリックに規制した(下手すると『少年ジャンプ』よりもエロが無い)所為で自滅(つまり休刊)した……という事だけは覚えている。あの規制具合は衝撃的だった……。最近は法規制の動きもあるので、恐ろしや恐ろしや……。


●デス・ロッカー(藤沢直人)

     
 今見ると岡崎武士の『精霊使い』の影響をもの凄く受けている作風ですな(あと、士郎正宗)。とにかく、当時は割と好きだったのだけど、結局メジャーにはならなかったようですねぇ……。一応2004年くらいまでは作者が活動していた痕跡は見つけられるのだけど、それでも単行本は3冊くらいしか出していないみたいだし、開店休業に近い状態だったのだろう……(ちなみにこの本が出たのは1993年)。

 それにしても、この本に載っている『ピーターパン』を題材にした短編なんだけど、何度見てもウェンディやティンクをさしおいてピーターパンが一番可愛く見える(笑)。


●冬虫夏草(おかざき真理)


     
 この人は現在も活躍していますが、そんな彼女が1994年に出した初単行本がこれですね。今では割と普通の少女漫画っぽい作風ですが、この頃は少々尖った作風で、執拗に背景のカケアミや点描、そして草とかを描き込んだりしていて、常人がこれを真似したら途中で発狂するか腱鞘炎になるかのどちらかだと思う(笑)。でも、それだけに絵としてのインパクトはかなりの物でした。漫画としてだけではなくイラストとしても楽しめる感じ。

 あと、これは短編集な訳ですが、全体に病的な空気が漂っているような気がしますねぇ……(自殺オチとか)。だけど、その空気感がこの頃の絵にマッチしていて良い思えます。


●ポートレイト(矛井さとし)

     
 現在は成年向け漫画家として活躍しているジャイロ余目の初単行本ですね。しかし、矛井さとし名義の頃は『ファンロード』への投書で「エロは絶対描かない」みたいな事を言っていたような気がするのだけど、人は変わる物だ……。でも、若い頃って照れ臭さなのか、必要以上にエロを毛嫌いしたりする事ってあるよね……(ソースは俺)。うん、私も昔は無理だった……。

 ともかく、この本は作者がまだ覚醒する前なので、エロ描写は殆どありません(ガチの陵辱展開→自殺のコンボはあるが)。内容的にはオカルト要素がある学園物ですが、可愛い絵柄の割にはたまに人死にが出たりして、なにげにギャップが凄い作品ではありました。まあ、それが良いと言えば良いのかもしれませんがね。


●わが青春のキャンパス日記(一本木蛮)

     
 絵日記漫画ですな。もう一冊持っていた筈だけど、今は手元に残っていないっぽい。ともかく、当時大学に通っていた作者の日常が描かれている訳ですが、なにげに『週刊少年ジャンプ』の元編集長の鳥嶋氏や有名作家も登場していて、その交友範囲の広さを感じる事が出来ます。

 作者は現在も漫画家やらで活躍していますが、先日不妊治療を特集したテレビ番組に出演していたのには吹いたわ……。今、そんな事になっていたのね……。


 他にも湖川みさき・大橋薫・かえんぐるまの本や、更に各種アンソロジーやイラストラボ等を持っていたけど、現在は手元に残っていないですねぇ……。でも、くつぎけんいちの本ならまだ残っているかも……(だけど今は見つからん)。



 じゃ、今日はここまで。

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