ども、ここ数日身体からだるさが抜けない江戸です。地元ではそうでもないのですが、道内では大雪が続いて不安定な天候なので、やっぱり気圧の影響を受けているのかなぁ……。ともかく、一日中でも眠れそうだ……。
さて、今日は昨日の『To LOVEるダークネス』外伝の感想に引き続いて、『ジャンプSQ.19』の他の作品について語ってみましょうか。
・ギャロップスピード−川崎宙による読み切り作品。
前回の社交ダンス漫画から一転して、今回は競馬の騎手漫画。親に捨てられた主人公と、同じく母馬に育児放棄された馬。その所為で他人を信頼していなかった一人と一頭のコンビが協力する事で勝利をつかむ話ですな。意表を突く展開は無いけれど、お約束を丁寧に積み上げていって読み応えのある内容になっていると思います。
・魔女の楽園と底の街−藤虹大和による読み切り作品。
女性だけが魔力を持つという「魔女の国」。そこでの男性は魔女に奉仕する存在で、多くは社会の底辺で暮らしていた……という感じの世界設定。で、そんな社会の最底辺で、主人公が魔女である事を隠して暮らしていたのだけれど、それが後々国にある男女の格差を変えていく切っ掛けになる……という話ですな。女の子が男装して活躍する設定は昔から人気があるけれど、それだけではなく隠していた魔女の力が国内でもトップクラスだったというのも燃える展開ですなぁ。
・危ノーマルメモリアル(安藤正基)&ドルトレイ吉澤の1日(鈴木佑一郎)−今回もいくつかの読み切りギャグが掲載されていましたが、個人的にはこの2作が好みかも。週刊の方でたまに穴埋めで載るギャグマンガもこのレベルなら文句が無いのだけどなぁ……。
『危ノーマルメモリアル』は3編のオムニバスで構成されていますが、絵もそれなりのレベルに到達していますし、ボケとツッコミのやりとりも勢いがあって良い感じ。とりあえず、2話目のオチの投げっぱなし感が好きだ。
また、『ドルトレイ吉澤の1日』は絵柄はもの凄い簡略化されたものですが、そんな絵柄で高速送稿する自動車のブレーキが効かなくなるという大ピンチと、彼女との待ち合わせになんとか間に合わせたいという葛藤を描いていて、思いのほか迫力とスピード感のある内容で笑った。
・笑劇「逆ヒーロー」−毛利大亮による読み切り作品。一応こちらもギャグ作品だと思うけれど……、
アナウンサーがひたすら不遜な態度で敗戦投手にインタビューするだけなので、笑えない話ではあるなぁ。でも、マスコミの性質の悪さはよく表していると思う(このアナウンサーも台本に従ってやっていただけなのに、一身に批判を浴びてしまうというオチも含めて……)。
・あだしもの−『ジャンプSQ.』からの移籍新連載。まあ、新連載とは言っても、いきなり最終章という印象ではありますけどね……。
・nimbus&空雲の雨刻み−本誌の方で『あの花』のコミカライズを担当している泉光の短編が二本掲載。
『nimbus』の方はこんなアニメ調の絵柄も描けるのかという驚きがありました。『空雲の雨刻み』は猫可愛い(笑)。ともかく、『あの花』もいいのだけど、やっぱりこの人はオリジナルの方が良いですなぁ。早く短編集を出してほしい。つか、今このような短編を掲載しているという事は、既に『あの花』の仕事は殆ど終わったという事なのかしら……。じゃなければ、月刊連載であれだけの作画クオリティを維持していただけでも驚異的なのに、更に平行して読み切りを描けるってどんだけ筆が速いんだ!?……って事になるわ……。
・卓球だいありー−朝野やぐらによる読み切り作品。
卓球漫画。勝って周囲にちやほやされる事に喜びを感じる主人公。そんな彼女が在籍する卓球部に県大会優勝の実力を持ち、しかも主人公とは対照的に卓球をプレイすること自体に喜びを感じる娘が入部し、立場を脅かし始める……という内容。で、卓球の試合の描写が熱いところも良いのですが、この作者の絵からは何かしらのフェチ要素を感じますな。とにかく、健康的なエロスを登場人物から醸し出されていて、その辺が素晴らしい。
・化物は泣かない−冨田望による読み切り作品。
人間が悪魔化する事があるという世界観での恋愛物。ヒロインも悪魔化するのだけど、その能力で同じく悪魔化して犯罪を犯す者達と戦っています。しかし、その能力を制御する為には他者の血液が必要……という話。そんな訳で、吸血描写がエロかったです。
・となりのランドセルw−妄想力が逞しい新キャラが登場。
その妄想力で、主人公から「こんな事をされてしまうのではないか」と恐れているようでいて、実はそうして欲しいのではないかという疑惑が……(笑)。
・宇宙戦争−笠辺哲による読み切り作品。
相変わらずこの作者はどこか価値観のずれた人々が登場する作品を描いていますね。今回は「戦争」をテーマにしていますが、戦争の目的が余計なお世話だったり本末転倒だったり娯楽化していたりで、普通の価値観で見れば異様に見えます。……が、これは誇張されているだけで案外戦争の(あるいは戦争をテーマにした映画作品などの)本質を突いているのではないかと思える部分もありますねぇ。なんにしても、登場人物の殆どが「自分たちは正しい事をやっている」という意識でやっている……というのがなんとも恐ろしい。
まあ、そんな感じ。どうでもいいけど、裏表紙に『WBC』の広告が載っている所に時代の流れを感じる。昔は漫画誌にスポーツの大会の広告なんて載っていなかったような……。
じゃ、今日はここまで。
さて、今日は昨日の『To LOVEるダークネス』外伝の感想に引き続いて、『ジャンプSQ.19』の他の作品について語ってみましょうか。
・ギャロップスピード−川崎宙による読み切り作品。
前回の社交ダンス漫画から一転して、今回は競馬の騎手漫画。親に捨てられた主人公と、同じく母馬に育児放棄された馬。その所為で他人を信頼していなかった一人と一頭のコンビが協力する事で勝利をつかむ話ですな。意表を突く展開は無いけれど、お約束を丁寧に積み上げていって読み応えのある内容になっていると思います。
・魔女の楽園と底の街−藤虹大和による読み切り作品。
女性だけが魔力を持つという「魔女の国」。そこでの男性は魔女に奉仕する存在で、多くは社会の底辺で暮らしていた……という感じの世界設定。で、そんな社会の最底辺で、主人公が魔女である事を隠して暮らしていたのだけれど、それが後々国にある男女の格差を変えていく切っ掛けになる……という話ですな。女の子が男装して活躍する設定は昔から人気があるけれど、それだけではなく隠していた魔女の力が国内でもトップクラスだったというのも燃える展開ですなぁ。
・危ノーマルメモリアル(安藤正基)&ドルトレイ吉澤の1日(鈴木佑一郎)−今回もいくつかの読み切りギャグが掲載されていましたが、個人的にはこの2作が好みかも。週刊の方でたまに穴埋めで載るギャグマンガもこのレベルなら文句が無いのだけどなぁ……。
『危ノーマルメモリアル』は3編のオムニバスで構成されていますが、絵もそれなりのレベルに到達していますし、ボケとツッコミのやりとりも勢いがあって良い感じ。とりあえず、2話目のオチの投げっぱなし感が好きだ。
また、『ドルトレイ吉澤の1日』は絵柄はもの凄い簡略化されたものですが、そんな絵柄で高速送稿する自動車のブレーキが効かなくなるという大ピンチと、彼女との待ち合わせになんとか間に合わせたいという葛藤を描いていて、思いのほか迫力とスピード感のある内容で笑った。
・笑劇「逆ヒーロー」−毛利大亮による読み切り作品。一応こちらもギャグ作品だと思うけれど……、
アナウンサーがひたすら不遜な態度で敗戦投手にインタビューするだけなので、笑えない話ではあるなぁ。でも、マスコミの性質の悪さはよく表していると思う(このアナウンサーも台本に従ってやっていただけなのに、一身に批判を浴びてしまうというオチも含めて……)。
・あだしもの−『ジャンプSQ.』からの移籍新連載。まあ、新連載とは言っても、いきなり最終章という印象ではありますけどね……。
・nimbus&空雲の雨刻み−本誌の方で『あの花』のコミカライズを担当している泉光の短編が二本掲載。
『nimbus』の方はこんなアニメ調の絵柄も描けるのかという驚きがありました。『空雲の雨刻み』は猫可愛い(笑)。ともかく、『あの花』もいいのだけど、やっぱりこの人はオリジナルの方が良いですなぁ。早く短編集を出してほしい。つか、今このような短編を掲載しているという事は、既に『あの花』の仕事は殆ど終わったという事なのかしら……。じゃなければ、月刊連載であれだけの作画クオリティを維持していただけでも驚異的なのに、更に平行して読み切りを描けるってどんだけ筆が速いんだ!?……って事になるわ……。
・卓球だいありー−朝野やぐらによる読み切り作品。
卓球漫画。勝って周囲にちやほやされる事に喜びを感じる主人公。そんな彼女が在籍する卓球部に県大会優勝の実力を持ち、しかも主人公とは対照的に卓球をプレイすること自体に喜びを感じる娘が入部し、立場を脅かし始める……という内容。で、卓球の試合の描写が熱いところも良いのですが、この作者の絵からは何かしらのフェチ要素を感じますな。とにかく、健康的なエロスを登場人物から醸し出されていて、その辺が素晴らしい。
・化物は泣かない−冨田望による読み切り作品。
人間が悪魔化する事があるという世界観での恋愛物。ヒロインも悪魔化するのだけど、その能力で同じく悪魔化して犯罪を犯す者達と戦っています。しかし、その能力を制御する為には他者の血液が必要……という話。そんな訳で、吸血描写がエロかったです。
・となりのランドセルw−妄想力が逞しい新キャラが登場。
その妄想力で、主人公から「こんな事をされてしまうのではないか」と恐れているようでいて、実はそうして欲しいのではないかという疑惑が……(笑)。
・宇宙戦争−笠辺哲による読み切り作品。
相変わらずこの作者はどこか価値観のずれた人々が登場する作品を描いていますね。今回は「戦争」をテーマにしていますが、戦争の目的が余計なお世話だったり本末転倒だったり娯楽化していたりで、普通の価値観で見れば異様に見えます。……が、これは誇張されているだけで案外戦争の(あるいは戦争をテーマにした映画作品などの)本質を突いているのではないかと思える部分もありますねぇ。なんにしても、登場人物の殆どが「自分たちは正しい事をやっている」という意識でやっている……というのがなんとも恐ろしい。
まあ、そんな感じ。どうでもいいけど、裏表紙に『WBC』の広告が載っている所に時代の流れを感じる。昔は漫画誌にスポーツの大会の広告なんて載っていなかったような……。
じゃ、今日はここまで。