ども、『好好!キョンシーガール』の最終回を観ていた江戸です。最後を『風の谷のナウシカ』のパロディで締めくくるというのも凄いが、「話の続きはDVDの売り上げ次第」とか作中で言っちゃうのも凄い……。最近の作品でそれほど露骨な販促を作中でしたのは『gdgd妖精s』の一期しか知らん(笑)。実写作品では初めてかも……。
さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので最近の戦利品について語ってみましょうか。
●銀の匙 6(荒川 弘)
アニメ化も決定して順調な農業高校漫画の第6巻ですが、しかし主人公の八軒は順調とは言えず……。馬術部の大会や学園祭の準備等のイベントが目白押しで、自らが許容できる範囲を超えるスケジュールを抱え込んだ結果、ついには倒れてしまう事に。
……まあ、通常なら実家を出て新しい環境での学園生活を送るだけでも負担でしょうに、その上農作業なども加わったら倒れるのは無理も無いわなぁ……(そもそも八軒は元々勉強ばかりしていた人間だし)。私も馬の世話はした事あるけれど、あれだけでもかなりの重労働だったし、それを考えるとある意味当然の帰結であったと感じる。ともかく、今回はそんな農畜産業の厳しさから生じる結果の一端がちょっと描かれていましたね。
……が、それでも基本的には農業高校での生活の楽しさや、やり甲斐が描かれている作品だとは思います。特に今回は新キャラの南九条あやめさんが楽しすぎる。なにこのアホの子可愛い。エセお嬢様っぽい上から目線の言動をしているけれど根は純朴そうですし、この子は多くの友人から愛されるタイプであるような気がする。実際、いざという時は協力を惜しまない姿勢もあるし、本人の能力はさておき信頼はできる人ですからねぇ。
ともかく、主人公抜きでどのように学園祭が動いていったのか、そしてついに来襲の八軒父の動向がどうなるのか、次巻が楽しみです。
そしてもう一作品。
●百姓貴族 1・2(荒川 弘)
酪農を営む家で生まれ育った作者の経験を元に描かれたエッセイ漫画。『裏・銀の匙』と言ってもいい内容であり、『銀の匙』よりもシビアな事も描写されています。
特に食肉として出荷される牛の話とかは切ねぇ……。他にも作業の危険さ等の厳しい現実が描かれていますが、作者の独特なセンスで笑い話にしている部分も多いので、結構楽しく読めると思います。大雨で落ちた橋を軽トラのアクセルを踏み込んでジャンプで越えた父親の話には大笑いしたわ。そして、その後にオカルトなオチがつくのも凄い……。そりゃ、一家の大黒柱に何かあれば、その家畜も無事では済まなくなる可能性が高いとはいえ……(高確率で「廃業→食肉」だもん、そりゃ全体を生かす為なら一匹くらい生贄を差し出すわ)。
また、北海道が舞台にもかかわらず、同じ北海道民の目から見ても物珍しい事も多く、なかなか興味深く読めました。「完全な山育ちの熊よりも、人間が出した残飯を食べている熊の方が肉が美味い」って話は逆かと思っていたよ……(雑食動物の肉は不味いとよく言うし、山の熊は植物を食べている事の方が多いし)。でも、先日某農業系のテレビ番組で、「羊は草を食べさせると肉が臭くなるので、配合飼料で育てる」という話をしていて、本当だったんだ……と感心した。
ともかく、エッセイ漫画なので一本筋の通ったストーリー性はありませんが、面白さだけなら個人的には『銀の匙』よりも上だったと思います。「事実は小説よりも奇なり」を地で行くなぁ……。
じゃ、今日はここまで。
さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので最近の戦利品について語ってみましょうか。
●銀の匙 6(荒川 弘)
アニメ化も決定して順調な農業高校漫画の第6巻ですが、しかし主人公の八軒は順調とは言えず……。馬術部の大会や学園祭の準備等のイベントが目白押しで、自らが許容できる範囲を超えるスケジュールを抱え込んだ結果、ついには倒れてしまう事に。
……まあ、通常なら実家を出て新しい環境での学園生活を送るだけでも負担でしょうに、その上農作業なども加わったら倒れるのは無理も無いわなぁ……(そもそも八軒は元々勉強ばかりしていた人間だし)。私も馬の世話はした事あるけれど、あれだけでもかなりの重労働だったし、それを考えるとある意味当然の帰結であったと感じる。ともかく、今回はそんな農畜産業の厳しさから生じる結果の一端がちょっと描かれていましたね。
……が、それでも基本的には農業高校での生活の楽しさや、やり甲斐が描かれている作品だとは思います。特に今回は新キャラの南九条あやめさんが楽しすぎる。なにこのアホの子可愛い。エセお嬢様っぽい上から目線の言動をしているけれど根は純朴そうですし、この子は多くの友人から愛されるタイプであるような気がする。実際、いざという時は協力を惜しまない姿勢もあるし、本人の能力はさておき信頼はできる人ですからねぇ。
ともかく、主人公抜きでどのように学園祭が動いていったのか、そしてついに来襲の八軒父の動向がどうなるのか、次巻が楽しみです。
そしてもう一作品。
●百姓貴族 1・2(荒川 弘)
酪農を営む家で生まれ育った作者の経験を元に描かれたエッセイ漫画。『裏・銀の匙』と言ってもいい内容であり、『銀の匙』よりもシビアな事も描写されています。
特に食肉として出荷される牛の話とかは切ねぇ……。他にも作業の危険さ等の厳しい現実が描かれていますが、作者の独特なセンスで笑い話にしている部分も多いので、結構楽しく読めると思います。大雨で落ちた橋を軽トラのアクセルを踏み込んでジャンプで越えた父親の話には大笑いしたわ。そして、その後にオカルトなオチがつくのも凄い……。そりゃ、一家の大黒柱に何かあれば、その家畜も無事では済まなくなる可能性が高いとはいえ……(高確率で「廃業→食肉」だもん、そりゃ全体を生かす為なら一匹くらい生贄を差し出すわ)。
また、北海道が舞台にもかかわらず、同じ北海道民の目から見ても物珍しい事も多く、なかなか興味深く読めました。「完全な山育ちの熊よりも、人間が出した残飯を食べている熊の方が肉が美味い」って話は逆かと思っていたよ……(雑食動物の肉は不味いとよく言うし、山の熊は植物を食べている事の方が多いし)。でも、先日某農業系のテレビ番組で、「羊は草を食べさせると肉が臭くなるので、配合飼料で育てる」という話をしていて、本当だったんだ……と感心した。
ともかく、エッセイ漫画なので一本筋の通ったストーリー性はありませんが、面白さだけなら個人的には『銀の匙』よりも上だったと思います。「事実は小説よりも奇なり」を地で行くなぁ……。
じゃ、今日はここまで。